【助産師執筆】1カ月のオムツの消費量は? 年齢ごとの違い、1カ月にかかる費用も解説

「1カ月でどれくらいのオムツを使うのか」は、育児中のお母さんたちによく聞かれる質問です。新生児期から月齢に応じて必要なオムツの枚数は大きく変化し、季節や赤ちゃんの成長によっても個人差があります。ここでは、紙オムツや布オムツの必要枚数や費用、そしてサイズ別の違いについて詳しく解説します。赤ちゃんにとって、そしてご家族にとって最適なオムツ選びの参考にしてくださいね。

オムツの使用状況

赤ちゃんのオムツは、生後すぐから数年間にわたって必要となる育児用品です。新生児のころはおしっこの回数が多いため、1日に8~12回のオムツ替えが必要です。個人差はありますが、成長にともない、オムツ交換の回数は減少していきます。

日本では乳幼児の約95%が紙オムツを使用していると言われており、布オムツとの併用を選ぶ家庭は少数派となっています。夜間に限って布オムツから紙オムツへ切り替えるケースや、逆に日中のみ布オムツを使う家庭も見られますが、全体的には紙オムツが主流です。特に外出時や育児の負担軽減を考えると、使い捨ての紙オムツの便利さが評価されているようです。

日本のオムツの消費量

日本の赤ちゃんが1日に使用するオムツの平均枚数は、新生児期で10~12枚、生後3カ月以降では6~8枚とされています。これをもとに計算すると、日本全国で1年間に消費される紙オムツの枚数は数十億枚にのぼると推定されます。とてつもない枚数ですね。

メーカーごとにデザインや吸収性能、また細かいサイズ感が異なるため、赤ちゃんやご家庭によって好みのブランドが分かれます。また、日本の紙オムツはその品質の高さから海外でも人気があり、輸出される量も増えています。一方で、環境問題への配慮から布オムツの使用を再検討する動きもあります。

年齢ごとのオムツの消費量

季節によってオムツの消費量は異なります。その理由として、気温や湿度、赤ちゃんの活動量の変化があげられます。

ミルク・離乳食の乳児のオムツ

生後0カ月から5歳児までのオムツの使用状況は、食事の内容に大きく影響されます。新生児期~生後6カ月ごろまでは、母乳やミルクが主な栄養源であるため、おしっこの回数が多く、1日8~12回程度のオムツ交換が必要です。この時期は紙オムツのテープタイプが主流です。

離乳食が始まる生後6カ月以降になると、便の回数が減少し、おしっこの量や頻度も安定してきます。ただし、新しい食品に身体が慣れる過程で便が柔らかくなったり、頻度が増えたりすることもあります。また身体がよく動くようになるので、テープ型よりもパンツ型のほうが使いやすいと感じる方も多いと思います。

普通のごはんの乳児のオムツ

生後1歳を過ぎ、普通のごはんを食べ始めると、赤ちゃんの消化機能が成熟し、便の回数がさらに減少します。日中の活動量が増える時期ではありますが、夜間にまとめておしっこをすることも多くなり、吸収力の高い紙オムツが好まれる傾向があります。

また平均すると1日5回程度オムツ交換をする方が多いですが、季節によっては汗をかきやすくなるため、ムレによるオムツかぶれ防止のために交換頻度を増やすほうがよいケースもあります。いずれにせよ、尿を吸収して重たくなったオムツを着用したままの活動は、赤ちゃんにとっても負担となり、なによりも不快ですので、排泄に気づいたときには適宜交換するようにしましょう。

1カ月のオムツの費用

1カ月のオムツにかかる費用は、赤ちゃんの月齢や時期、さらにはオムツの種類(紙オムツまたは布オムツ)によって異なります。紙オムツを使用する場合、1枚あたりの単価はサイズやメーカーにより異なりますが、新生児用で1枚約20~25円が目安です。1日10枚を使用するとして、1カ月で約300枚、費用は6,000~7,500円ほどになります。

布オムツの場合、一度に購入する際の初期費用が発生しますが、使い捨てではないためランニングコストは抑えられる傾向にあります。ただし、洗濯にかかる水道代や洗剤代、手間を考慮すると、総合的なコストは家庭ごとの使用状況に左右されます。それぞれの費用感を把握し、ライフスタイルにあわせて選択するのがポイントです。

布オムツと紙オムツの比較

紙オムツと布オムツは、それぞれに利点があります。紙オムツは吸収力が高く、交換が簡単なので、外出時や夜間に便利だと感じる方が多いと思います。一方、布オムツは繰り返し使えるため、ゴミの量が少なく済み、環境への配慮ができます。夜間のみ紙オムツを使用して日中は布オムツを使うなど、使い分けをしている家庭もあります。

1カ月の消費量

紙オムツの消費量は、先ほどお伝えしたとおりですので、当然布オムツの1日あたりの交換回数も、紙オムツと同様に赤ちゃんの排泄リズムに応じて変わります。新生児期では1日に10~12枚程度必要であり、布オムツのカバーも2〜3枚を1日で使い回すことになります。そのため、1カ月あたりに必要な布オムツの総量は以下のとおりです。

布オムツ本体:30~50枚(洗濯の頻度に応じて変動)
布オムツカバー:5~10枚

洗濯を毎日おこなう場合でも、最低限この枚数が必要です。排泄の頻度が高い新生児期には多めに準備しておくと安心ですね。

1カ月の費用

1カ月で使用するオムツの枚数と費用は、月齢やオムツのサイズ、そして使用されるオムツのブランドによって異なります。以下は目安の消費量と費用です。

新生児期(生後0~1カ月):1日10~12枚 → 月300~360枚(約6,000~7,200円)
生後3~6カ月:1日8~10枚 → 月240~300枚(約5,000~6,000円)
1歳以降:1日6~8枚 → 月180~240枚(約4,000~5,000円)

また一般的にテープ型よりもパンツ型のほうが少し割高です。布オムツを使用されたり、併用すると紙オムツを購入する費用は抑えられますが、洗濯の手間や水道代などを考慮する必要があります。布オムツは、初期費用がかかりますが、使い捨てではないためランニングコストが抑えられる特徴があります。具体的な費用感は以下のとおりです。

布オムツ本体:1枚あたり200~300円 → 30枚で6,000~9,000円
布オムツカバー:1枚あたり1,000~2,000円 → 5枚で5,000~10,000円
洗剤代・水道代:1カ月あたり1,000~2,000円

初期投資として1万円以上かかる場合がありますが、長期間使えることを考慮すると、紙オムツに比べてコストパフォーマンスが高いともいえます。
赤ちゃんとご家族にとって、好ましい方法を見つけてくださいね。

使用感の違い

紙オムツの特徴は以下のとおりです。
・吸収力が高く、長時間の使用に適している(特に夜間)
・外出時や旅行時など、手軽さが求められる場面で便利
・ゴミが増えるため、環境負荷が気になる

布オムツの特徴は以下のとおりです。
・通気性がよく、赤ちゃんの肌に優しい
・何度も洗って使えるため、エコ志向の家庭に適している
・洗濯の手間や、乾燥に時間がかかる点がデメリット

それぞれの特徴を活かして、日中は布オムツ、夜間や外出時は紙オムツといった使い分けをするご家庭も増えています。

サイズごとのオムツの費用

新生児サイズ:1枚約20円
Sサイズ:1枚約22円
Mサイズ:1枚約24円
Lサイズ:1枚約26円
BIGサイズ:1枚約30円
BIG大サイズ:1枚約35円

たとえば、1日8枚使用するとしても、新生児サイズでは月4,800円、BIGサイズでは月7,200円と費用に差が出ます。

サイズを変えるタイミング

サイズ変更のタイミングは赤ちゃんの体重が目安です。たとえば、新生児サイズは3〜5kgまで、Sサイズは4〜8kgまでとされています。それ以外にも、足回りやお腹周りがきつくなった場合、漏れることが多くなってきた場合には、無理に使い続けず、サイズアップすることが大切です。

オムツを変えるタイミングについては、下記記事もご覧ください。

まとめ

オムツは、赤ちゃんの成長に欠かせない育児用品ですが、使用量や費用は月齢や時期、赤ちゃんの個人差によって大きく異なります。紙オムツと布オムツのそれぞれの特徴を理解し、家庭のライフスタイルや経済状況にあった選択をすることが重要です。

特に、新生児期の頻繁な交換時期やトイレトレーニングの進行にあわせながら柔軟に対応できると、赤ちゃんにとって快適な環境を整えることができます。育児を楽しく、負担なく進めるために、その時々に見直しながらオムツ選びを楽しんでくださいね。

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執筆者紹介

山口百合乃

地域周産期センター、総合病院、個人クリニックと大小様々な病院で約2000件の分娩に立ち会い、約400件の分娩介助に携わる
現在はゆりの助産院を開業し、オンラインと訪問型の助産院の院長として活動中。「人とちがって当たり前!生きてりゃOK」のマインドで、正解を探しすぎず、楽しく妊娠・出産・育児ができるように地域や企業でママパパへ向けた活動をおこなっている。3児の母。

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