【専門家監修】結婚式前に新婚旅行をしてもいいの?メリット・デメリット・注意点を解説!

結婚した夫婦が行く、初めての旅行を新婚旅行といいます。かつて日本でも英語の「honeymoon(ハネムーン)」と呼び、特別な期間の特別な旅行というイメージがありましたが、今は旅行そのものよりも、ふたりで経験を共有することが重んじられています。「ゼクシィトレンド調査2023」によると「新婚旅行自体に行った・行く予定」という回答が全国で77.6%と、多くのカップルが新婚旅行を検討していることがわかります。

結婚式前に新婚旅行をする人はどれくらい?

新婚旅行のタイミングは、かつては結婚式のあと、そのままスーツケースを引いて空港へ向かうものとされていました。またテレビドラマなどでもそのような描かれることもありましたが、実際には夫婦ごとに考え方が違うと思います。
最近では「新婚旅行が結婚式後であるべき」というイメージ自体がなくなったといってもよいでしょう。「ゼクシィトレンド調査2023」では、結婚式の前に行くという回答は15.8%と、コロナ禍以前と比べても同じくらいの一定数が「結婚式前」のタイミングを選んでいることがわかります。コロナ禍を経て増加傾向ともいわれており、「結婚式」「入籍」「新婚旅行」「新居への引越」の順番は、カップルが自分たちの環境やライフスタイルにあわせて自由に決めることが一般的となっています。

新婚旅行の日数・行先・費用は?

新婚旅行の日数

新婚旅行の期間・日数は、平均で5.6日。実際に「5日間」がもっとも多い回答となっています。行き先によって滞在日数を決めることもありますが、2人でお休みが取れる日数から行き先を決める場合もあります。「新婚旅行でしか長期休暇は取れない」という声もあり、社会人になってから初めて世界各国を周遊するというカップルもいますが、このデータからも1週間以内で検討することが多いことがわかります。

日数3日以下4日5日6日7日8日9日10日11日以上平均日数
(%)15.918.222.811.716.65.23.23.52.65.6

新婚旅行の行先

筆者の実感としては新婚旅行の行き先で人気があるのはハワイです。コロナ禍の影響か2023年の調査では国内、とくに沖縄が人気であることがわかります。新婚旅行はやはり「ビーチリゾート」が人気で、2人でゆっくりのんびり過ごしたい、ラグジュアリーなホテルに滞在したいという希望をよく聞きます。
一方、旅行好きで、結婚前にもいろいろな国や地域に行ったことのあるカップルは、新婚旅行には一層の企画力と熱量を込めるということもあります。「新婚旅行とはかくあるべき」というイメージから解放された現代のカップルは、行き先選びも自分たちらしさを大事に合理的な選択を楽しんでいるようです。

旅行先ヨーロッパハワイ東京周辺北海道周辺九州周辺関西周辺沖縄周辺そのほか日本国内
(%)10.88.55.610.810.16.532.710.1

新婚旅行の費用

新婚旅行の費用も大事なポイントです。全国平均では43.4万円となっています。また「20~30万円未満」が最も多いという調査結果もあります。行き先や滞在日数との関連性が強いので、予算重視ならその範囲内で計画をするということになるでしょう。
パッケージに含まれない「現地でのアクティビティ」や「食事代」も予算オーバーとならないよう、ある程度考えておくことが大事です。オフシーズンなどのパッケージプランを利用したり、徹底的なリサーチに基づいた個人旅行を組んだりとここにもカップルのこれまでの経験値が生かされるかもしれません。
またかかる費用に応じて、結婚にまつわる行事や出費の時期を計画的にずらすというカップルにもよく出会います。2人にとっての優先順位が何であるか(行き先・滞在日数・予算・時期、ホテルのグレードやグルメなど)よく話しあい、お互いに諦めることがない計画をしっかり立てていくことが、仲を深める新婚旅行の重要な目的ともいえるのではないでしょうか。

日数10万未満10~20万円未満20〜30万円未満30〜40万円未満40〜50万円未満50〜60万円未満60〜70万円未満70〜80万円未満80〜90万円未満90〜100万円未満100〜110万円未満
(%)4.717.318.316.77.611.24.63.22.81.67.0

結婚式前に新婚旅行をするメリットとは

先述のとおり新婚旅行は結婚式後におこなうものといった考え方は徐々になくなってきています。ここでは新婚旅行を結婚式前におこなう場合のメリットを紹介します。

海外で前撮りできる

主要な観光地には、ウエディングのフォトプランを用意しているところが多くあります。日本の会社や日本語が通じる会社も多く、そうでない場合にも事前にエージェントを通じて詳細を確認することができるなど、かなり行き届いている印象があります。そのため準備を含めて半日か1日程度で「前撮り」ができるので、旅行の一部を充てるとかなりお得な体験と考えられます。データは帰国までにメディアで受け取ることができたり、遅くても1カ月程度でダウンロードできるので、結婚式のウエルカムボードにしたり、デジタル招待状やペーパーアイテムに入れるなど多用な使い方のバリエーションが考えられます。

衣装やアーティフィシャルブーケを持参することも多いですが、その場合には持ち運びやシワ取りなどのケアに想定外の時間が取られることもあるため、時間には余裕を持って計画したいものです。
また、私服での撮影にフォトグラファーのみをオーダーするのも近年人気があります。SNSを通じて依頼するなど、個人との契約となるのでトラブルには注意が必要ですが、新婚旅行では2人一緒に写るものが少ないという「あるある」があるので、思い出を残す意味でもフォトグラファーを伴って素敵なロケーションや街中を楽しむのもおすすめです。

写真や土産を結婚式に利用できる

新婚旅行の写真やお土産を、結婚式当日に活用できるという点もメリットといえます。交際期間に2人で写った写真があまりないというカップルも多く、結婚式を控えた時期に新婚旅行に出かける場合には、ムービーやプロフィールブックに載せることを想定した写真を撮ってきてもらうよう伝えています。

また、お見送り時に配るプチギフトも、現地特有のお土産なら定番から脱却でき、コストも抑えられるという点でもメリットばかりです。たとえば、ウエディング用のプチギフト商品だと500〜700円くらいが中心ですが、お土産ならその半分程度でも見栄えやインパクトのあるものが選べるという考え方が一般的です。唐突なリゾート感とならないよう、新婚旅行のレポートや現地の音楽を上手に取り入れるなどの伏線も配しておくと、より素敵です。

余裕を持って準備できる

一口に「結婚式前」と言ってもさまざまです。結婚式の予定が決まる前、あるいは、結婚式の申込みを済ませたばかり、結婚式の4カ月以上前などの時期は時間的に余裕がある時期かもしれません。
多様な選択肢に満ちた時代ですから、順番もタイミングも人それぞれです。また結婚式を済ませると日常が始まり、勤務先などでも「新婚だから」などという配慮はほとんどない現状もあります。結婚を周囲に表明して間もない時期ならではの余裕があるという声もあるので、この期間に旅行を充てるのは1つの上手な選択といえるかもしれません。

シーズンを選べる

婚旅行の時期の選び方は人それぞれですが、入籍は誕生日、記念日、覚えやすいなど日にちで選ぶ人が多く、結婚式は集まりやすい時期、気候や仕事が忙しくない時期などを選ぶ傾向が強く出ています。
予算を抑えたい場合には、ホテルや渡航費はシーズンによって金額に変動があるため、行き先によって時期を選ぶことが大切です。
また気候や見たい建物の修繕予定といった現地の情報も確認する必要があります。
まずは旅行代理店に相談したり、インターネットで情報収集をするようにしましょう。

共通体験を通じて仲を深める

婚式を結婚生活の予行演習とたとえることがあります。
結婚後は人間関係やお金の使い方など、交際期間にあまり共有することがなかった作業が増えていきます。そうした過程でお互いの価値観が浮き彫りになり、より深くお互いを知っていくでしょう。
また新婚旅行も同じように人間性が表面化するものだと思います。下調べをよくする、アクシデントに強いなど、意外な面が見えたりするかもしれません。なかには旅行を一緒に楽しめる相手こそ結婚相手に相応しいという方もいます。旅行先ならではの珍しい景色や面白い人との出会いなど、日常と違った時間を共に過ごすことで、2人だけの思い出がさらに増え、旅先での体験を通じて、一層仲を深めることができるのではないかと思います。
また海外の観光地では、その場のおしゃべりなど簡単な自己申告で、ハネムーンならではのサービスがあると聞いたことがあります。もしそのようなサービスがあったら「ラッキー!」と顔を見あわせるような、素敵な体験になったらよいですよね。

結婚式前に新婚旅行をするデメリットとは

結婚式の準備とタイミングが重なることも

新婚旅行の時期の設定はとても大事です。結婚式前に新婚旅行をするメリットも多くある一方で、式まで3カ月を切った時期に結婚式準備と並行するとかなり忙しいです。招待状を送る「2カ月前」を基点として、その直前は招待状の文面や送り先の確認ほか、アイテム選定の期限が次から次へと続きます。リフレッシュのつもりの旅行先でも、結婚式の打ちあわせのような会話ばかりになってしまってはもったいないですよね。
この期間にしかお休みが取れない場合には、なるべく早めに準備を進めて、旅行先では結婚式の話題から少し解放されるつもりで過ごすよう2人で決めておくといいかもしれません。

お金を使いすぎる可能性

新婚旅行を結婚式前にする場合、とくに気になるのは予算面かと思います。渡航費や宿泊費など事前に支払ったり把握している金額以外の出費をある程度の余裕を持って考えておくのがおすすめです。日常では贅沢に感じられるエステや現地のアクティビティ、グルメなど、お金を気にしながら過ごすのは楽しさが半減してしまいます。とくにどちらか一方が予算を抑えたい、あるいは、贅沢したいと考えている場合にはケンカの原因になることも。使いすぎて結婚式に影響があるということのないよう計画しておくことが大事です。
また予算だけでなく時間の使い方についてもお互いに話しておき、「これは譲れない」という優先順位を理解しておくことで回避できるはずです。

結婚式前に新婚旅行をするときの注意点

ここでは結婚式前に新婚旅行をする際の注意点について解説します。

結婚式までに期間を設ける

新婚旅行の時期の決め方としては、結婚式だけでなく、引越、仕事の忙しい時期などとの兼ね合いを考えなくてはいけません。結婚式準備は式の4カ月前までに始めるというのが1つの目安となると思います。旅行に慣れている人とそうでない人、旅行の期間や過ごし方、時差の有無などによっても体の疲れ方は違います。また、かつては結婚式場から新婚旅行に出かける人が多かったことなどからも「結婚式に近い時期に行かなくてはならない」と思い込んでいる場合もあるため、自分たちの環境に本当に適しているのかとよく考えてから決めることが何より大切だといえると思います。

海外でのコミュニケーション

海外旅行に慣れていない場合、言語の壁が思わぬストレスとなることも考えられます。「英語ができなくて頼りない」などと相手に過度に期待したり、「英語を話していいところを見せたい」などと見栄を張らないようにしましょう。
これから夫婦となる2人ですから、お互いに素直になって協力できるとよいですね。海外に慣れていない場合には、旅行代理店のパッケージプランを利用するのもよい選択です。効率よく観光地を巡る移動手段やアクティビティの予約などが組み込まれているので、余計な心配事がないといってもよいでしょう。新婚旅行であることを周囲に伝えると、先輩夫婦たちから話しかけてもらえたり、2人の写真を撮ってもらえるなど、コミュニケーションの面でもかなり楽になるといえます。事前に確認が必要ですが、多くのパッケージ旅行ではずっと団体行動ということはほとんどなく、自由行動の時間にホテルやカフェでのんびり過ごすこともできるはずです。

入籍をしてから旅行する

新婚旅行は、入籍してから夫婦として行くのもよいでしょう。空港の入国審査から、さまざまな手続きも家族で1セットというものが多いため、夫婦であるほうが、何かと便利です。
まずはパスポート、クレジットカードなどの名義変更も済ませておきましょう。入籍後すぐに旅行に出発する場合にはスピーディかつ漏れのない手続きが必要になるため、事前の確認と注意が必要です。旅行代理店では新婚旅行のサポートに慣れているので、窓口で相談すると安心です。

早めに準備をする

旅行の準備としては、出発前夜に荷物の溢れたスーツケースの写真とともに「パッキングが終わらない」などという投稿が定番で、微笑ましい風景でもあります。とはいえ準備については早めであることに越したことはありません。
とくに前撮りを兼ねていたり、ビーチリゾートなど都市部でない場合には、現地調達ができないものも多いので、早めの準備が旅の明暗を分けることもあります。
準備では、旅行会社や旅行サイトにある持ち物チェックリストなどを活用して、2人で「旅のしおり」を作るのがおすすめです。旅行は計画しているときが一番楽しいという人も少なくないもので、どこへ行こうか、ここに行ったら何をしようかと相談しながら、遠足のような「しおり」を作成します。
また予算については「おこづかい帳」のページを作って使った金額を書き込んでおくと管理しやすいです。Wi-Fiが安定しない場所もあるので、紙の地図も持っておくと便利ですし、何より「バエる」ので、しおりを写真に撮って、結婚式のムービーに映し出すと旅行の楽しさがそれだけでも伝わるというものです。
準備プロセスを2人で全力で楽しめるよう、早めに動き出し、形にしていくようにしましょう。

フォトウエディングも検討する

結婚式前の旅行であれば、やはり「フォトウエディング」を兼ねるメリットは大きいです。日常で自撮り以外に2人の写真をわざわざ撮るということはあまりないですよね。実際、アップの自撮り以外には、交際期間に2人で写った写真がほとんどないというカップルも多く、結婚式を控えた時期に新婚旅行に出かける場合には、ムービーやプロフィールブックに載せることを想定した写真を撮ってきてもらうよう伝えています。
観光地などではウエディングフォトの撮影プランを用意しているところが多いので、インスタグラムやWEBサイトでも簡単に探すことができます。衣装やヘアメイクが含まれてパッケージ化しているものもあれば、フォトグラファーのみからプラスしていくようなものもあるので、海外なら日本語に対応しているかということも含めて、サンプルとして掲載されている写真を参考に探していくことになります。
旅行先ならではのロケーションや心の開放感からいい表情が引き出されることも。まずは選択肢を広く考えてみることで、2人のアンテナに引っかかる素敵なものが見つけられるかもしれません。

まとめ

結婚式前の新婚旅行は、直前でなければメリットがたくさん!
逆にデメリットはほとんどないといってもよさそうです。直前となる場合には、準備の忙しさなどに加えて、日焼けや食べ過ぎなどにも注意したいところです。飛行機の機内や行き先によっては、肌の乾燥でコンディションを崩すこともあると聞きます。
ただほとんどの心配ごとは適切な情報収集と対策でカバーできますので、恐れすぎることはありません。準備プロセスをも楽しめるよう、余裕を持った計画で新婚旅行を素敵な思い出にしてください。
また結婚式までに体型を整えたいといった方もいるのではないでしょうか。こちらの記事では結婚式前のダイエットについて解説していますので、気になる方はぜひ確認してみてください。

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執筆者紹介

岡村奈奈(ウエディングプランナー)

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆や監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホールなどでのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応するブライダル業界のトッププランナー。

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