【専門家執筆】入籍後の顔あわせはNG?顔あわせの注意点を解説!

顔あわせとは、一般的に「結婚する2人とその親が集まって食事をする会」のことです。婚約の儀式「結納」よりもカジュアルなイメージで、80%以上のカップルが実施しているとのデータもあります。顔あわせは料亭やレストランの個室を使ったり、ホテルの顔あわせプランなどを使うこともあります。ただ選択肢が多いものの結婚式と違って相談できる場所がないため迷ってしまうカップルも多いでしょう。そこで今回は、今どきの顔あわせについて、場所やタイミングや注意点について解説します。

顔あわせは入籍後でもよい?

入籍後の顔あわせは、両家の了解が得られているのであれば問題ありません。両家が遠方に住んでいたり、仕事の都合がつかないなど、休みをあわせて集まることが難しい場合には、理解を得やすいでしょう。
ただし連絡や調整の不備が原因で、顔あわせが入籍後となってしまうと、心象はよくありません。顔あわせの場で「実は入籍しました」といった事後報告とならないよう注意しましょう。

顔あわせは入籍前に

プロポーズや入籍の日にちについては、「2人の記念日にしたい」「覚えやすい誕生日がよい」など、カップルごとに希望があると思います。そのため、両親への顔あわせは、それらの日にちをもとに、調整をすることになるでしょう。

顔あわせの日程調整は、両家の実家が近かったり、休みの曜日が同じだったりすると、1〜2カ月のうちに進みますが、そうでない場合には数カ月単位の時間がかかることも珍しくありません。顔あわせに期限はありませんが、婚約の記念におこなうものですので、あまり先延ばしにしないほうがよいと思います。

入籍前ギリギリでもよい?

もしスケジュールに余裕がないのであれば、顔あわせは入籍前ギリギリでもよいでしょう。ただし、顔あわせは、ただ単に挨拶をするだけでなく、双方の家族の価値観を確認する場でもあります。そのため、どちらかの家族が「ギリギリなんてとんでもない」などと思うのであれば、そうした価値観を尊重する必要があります。
顔あわせは親にとって、結婚相手や相手の家族が自分の子どもを大事にしているかどうかを見極める機会でもあります。その後の円滑なつきあいのためには、2人が間に入って双方の価値観を探ることが大切です。

顔あわせしないのはNG?

顔あわせは、必ずしなくてはいけないものではありません。とはいえ、おこなわない場合は、当人たちと両家の親が完全に納得している必要があります。
たとえば、親同士にすでに交流がある、集まれない事情があるといったことであれば、顔あわせなしでも問題ないでしょう。

しかし、「顔あわせをしなくてよい」と言ったことが、あとでしこりとならないように配慮することが大切です。顔あわせは単なる形式やイベントではなく、その場を通じて価値観を確認し、両家の結びつきを強める機会の1つです。そのため、する・しないの選択が結婚後のつきあいにも影響することを忘れてはなりません。

もし入籍後になってしまう場合には

スケジュール調整が難しく、顔あわせが入籍後になりそうな場合、実はだれかが「忙しくても入籍前に顔あわせをしたい」と考えていないかどうかに注意を払う必要があります。
このような気持ちを無視してしまうと、後々にわだかまりを残すこともあるからです。

顔あわせが入籍後になってしまいそうな場合には、そのタイミングについて、当人たちと両家の親で話しあう機会を設けましょう。このようなプロセスを経ることで、全員の納得を得られます。

顔あわせ食事会の目的とは

顔あわせは結婚を決めた2人の両親がお互いを知り、交流を深めるための場ともいえます。食事をともにすることで、両家の関係性が近づいたことを形としても表すことができるほか、相手家族の人柄などについて知る貴重な機会となります。また、これから家族になる第一歩という実感が得られる日でもあるでしょう。

さらに、もっと大事なことは、顔あわせの場を設けるまでの「プロセス」です。2人が仲立ちして、両家の予定や意向を汲むことは結婚生活のシミュレーションでもあり、初めての共同作業とも言えます。日程・場所・食事内容・費用・席順など、小規模ながらも考えることがたくさんあります。ここを協力してできるかが、この先の安心感につながると心得ておきましょう。

入籍後の顔あわせの注意点

タイミングによらずお互いの親が「自分の子どもが大事にされている」「2人はこの先心配ない」と思えるような場づくりを意識することが大事です。入籍後であっても初めての顔あわせであれば、形式的な紹介や緊張感を求める場合もあると思います。まずは、相手や相手の親がどう感じるかを重視して計画を立ててみてください。

顔あわせではどちらが赴く?

現代的な結納や顔あわせは、自宅ではなく料亭やレストランなどに集まることがほとんどです。そのため、中間地点やアクセスしやすいエリアで、費用も折半にするなど、どちらかが赴くという感覚を持たないケースが多いと思います。

ただ、お嫁さんを迎える男性側が女性宅に赴く、従来型の形式が当たり前だと相手方が思っている場合もあります。顔あわせについて双方の親がどのように考えているか、事前確認するようにしましょう。親と求めるものが異なる場合には、2人がどのようなスタイルを希望しているのか丁寧に伝え、相談を円滑に進められるといいですね。

顔あわせ食事会のお店の選び方

基本的には「個室」で「コース料理」がおすすめです。一般的なレストランと比べ、注文などに気を遣う必要がなく、会話に集中しやすいからです。慣れないフレンチや高級料理で必要以上に緊張感を持たせる必要はありませんが、その場での注文は、料理の提供タイミングがズレたり、注文内容のバランスを考えたりと、なにかと気を遣いますので、避けておいたほうが無難です。

「結納プラン」などがあるレストランであれば、さらに安心です。顔あわせの場合では、乾杯やお料理提供の前に、自己紹介や簡単な挨拶を交わすことが多く、通常の食事とは異なります。こういったプランを用意しているレストランは、入室やお料理提供のタイミングに配慮してくれ、居心地よくすごせます。タイミングよく、次の飲み物を促してくれたりするのも助かるものです。

顔あわせの流れ

顔あわせ前の集合では、両親が先に来て、2人が遅れて来ることがないよう、店とは異なる場所でそれぞれ待ちあわせてから集合するのがおすすめです。席順(上座・下座など)もあらかじめ2人で決めておきましょう。席順や料理の内容については、会場の担当者にアドバイスしてもらうのもよいです。

両家が揃ったら、2人から挨拶、会の目的の説明、両親の紹介などをおこないます。費用をどちらかが負担していたり、遠方から来ていたりする場合には、乾杯の音頭をとってもらうなど配慮するとよいでしょう。また、「聞いていない」「こんなはずではなかった」ということがないように、事前に会の流れを伝えておきましょう。婚約記念品(指輪など)はつけて行かずにケースのまま披露して、その場でつけるようにすると”セレモニー感”もあっておすすめです。

食事が始まってからの質問や話題はあらかじめ考えておくと安心ですが、実際には用意したものを出すことなく楽しい食事の席となることが多いようです。結婚式や入籍、引越、働き方や子どもを望むかなど将来のビジョンについても聞かれることになると思うので、うやむやにせず、はっきりと答えて、2人の意見が揃っていないことがあれば、前向きに話しあいをしていること、答えを出す予定であることを伝えて、安心してもらうようにしましょう。

そしてもっとも重要なのが「締め」です。なかなかお開きを言い出せないものなので、会場の担当者に合図を出してもらうなど協力を求めるのも有効です。用意していた原稿を読むといった方法も初々しくて好印象です。集まってくれたことのお礼、これから家族になる第一歩を踏み出した今の気持ちなどを自分たちの言葉で伝えましょう。

顔あわせの挨拶

ここでは、顔あわせ挨拶の例文を記載しますので、ぜひ参考にしてみてください。

始まり(本人例)
「本日は私たちのためにお集まりいただきありがとうございます。婚約の報告と両家の交流の機会となればと思いこの場を設けました。本日はどうぞよろしくお願いいたします!」

始まり(親例)
「本日はご多用のところありがとうございます。〇〇さんと〇〇の婚約が相整い、このような会を催すことができたことをたいへんうれしく思っております。どうぞよろしくお願いいたします」

締め(本人例)
「本日は私たちのためにお集まりいただきありがとうございました。このような時間を過ごすことができ婚約したことをあらためて実感しているところです。これから結婚に向けた準備を2人で力をあわせて頑張っていきます。ご協力をお願いすることも多くなるかと思いますが 今後ともよろしくお願いいたします!」

結納と顔あわせ食事会は違う?

食事会そのものは、結納も顔あわせもほとんど同じと考えてよいと思います。現代的な結納は食事と同じ会場で、食事前に結納品を取り交わす儀式をおこないます。

顔あわせの場合には、結納品を用意する・しない、会場は格式ばっているのかカジュアルなのかなど、両家がイメージしていることが異なる場合もあります。
「どのような服装で臨むか」「費用を誰が持つか」について両家の考えを確認しておくと、大きな差異が生まれにくくなります。服装や費用について確認してから、会場を決めるのがおすすめです。

顔あわせ食事会で準備すること

まずは集合から帰りまでの流れをイメージするところから始めましょう。
たとえば「手土産」は話のきっかけにもなりますので、金額の目安を伝えて、それぞれに持ち寄るのもよいでしょう。
席についてからは「しおり(手作りのリーフレット)」を用意するカップルが多く、料理やドリンクメニュー、2人と家族の紹介(写真を多めに)などを記載しておくと記念にもなりますし、話題にもなります。また、食事の前に「婚約記念品(指輪など)」を報告して披露する、婚姻届の証人に署名してもらうなど特別な時間を設けたい場合には、必要なものを持参しましょう。

持ち物以外の準備として必要なのは、集合から帰りまでの段取りです。たとえば、当日のタクシーの手配、新幹線までのアクセスを、支払いを誰がいつどのようにするかなどを話しあって決めておきましょう。支払いについては、一旦2人がまとめて事前に支払っておくとスマートです。

まとめ

顔あわせは、2人が結婚するまでのプロセスの大事なポイントの1つです。両親との関係や連絡の頻度は人それぞれですが、「うちは相談しなくても大丈夫」と勝手に考えるのはNGです。
結婚準備に関しては、慎重に足並みを揃えて、これまでとはギアを変えて進めましょう。それぞれの親にも意識的に「報告・連絡・相談」をすることで、その先の信頼を形成し、ガッカリさせないことにもつながります。
顔あわせや結婚前の準備については、「【結婚アドバイザー監修】結婚前に確認することとは?データをもとに解説」や「【結婚アドバイザー監修】プロポーズから入籍までの流れ・期間、入籍後の流れのまとめ」の記事も参考に、ふたりで将来のビジョンについてよく話しあえているか、チェックしてみてください。

ギフト探しは、To:U gift mart

執筆者紹介

岡村奈奈(ウエディングプランナー)

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆や監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホールなどでのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応するブライダル業界のトッププランナー。

この記事をシェアする

人気の記事ランキング