新生児をお迎えする際、大切なのが体調管理です。特に冬生まれの赤ちゃんの場合、細心の注意が必要となります。季節的な要因に加え、生まれて間もない赤ちゃんならではの特徴もあります。赤ちゃんと快適な生活を送るうえで必要な対策を理解し、グッズなどの準備も整えていきましょう。
目次
冬生まれの新生児が冬に注意すべきポイント
最初に、冬生まれの新生児のために、注意すべきポイントを3つにまとめました。赤ちゃんが快適に安全に過ごすための大切な事柄ですのでしっかり対策していきましょう。
乾燥に注意
冬は外気の乾燥に加えて、暖房を1日中稼働させることもあるため、室内の空気が乾燥しやすくなります。その際、注意したいのが赤ちゃんの肌の乾燥です。新生児の皮膚は大人に比べて薄く、水分保持力も弱いことから、大人以上に乾燥の影響を受けやすい特徴があります。
乾燥が続くと、肌荒れや湿疹が現れます。その後、皮膚のバリア機能が低下によって、外部からの刺激や細菌に対する抵抗力が弱まり、感染症やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。そのほかにも、かゆみなどの症状が出ることも考えられます。そのため、暖房と一緒に加湿器も使う、ベビーオイルで赤ちゃんのお肌を保護するなどの乾燥対策が必要になります。
着せすぎに注意
「赤ちゃんは寒さが苦手である」ということは、多くの方が知っているのではないでしょうか。しかし一方で、「暑すぎると赤ちゃんの突然死(SIDS:乳幼児突然死症候群)のリスクが高まる」ことはあまり知られていません。
「寒いのではないか」と心配して、暖かい室内でも衣類をたくさん着せる、帽子をかぶせる、靴下を履かせるなど、過度に熱がこもってしまうような行為は非常に危険です。特に、寝入り始めは体温が上昇して汗をかきやすい状態となります。
就寝時の暖房の設定温度は22〜24度前後、大人にとってはやや涼しく感じる程度の室温がよいでしょう。赤ちゃんには肌着を2枚重ねた上に、スリーパーなどを使用すれば十分です。スリーパーはパジャマの上に重ねて着るタイプの寝具で、冬は保温性のある素材のものを選ぶと、赤ちゃんは快適に眠りにつくことができます。
寒さに注意
生まれたばかりの赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、気温の影響を受けやすくなります。体温が下がると、低体温症や風邪、感染症などのリスクが高まります。前の項目では「服を着せすぎない」ようお伝えしましたが、一方で、やはり赤ちゃんが冷えないよう注意する必要があります。外出時はもちろん、室内でも適切な温度を保ち、寒さ対策をしてあげましょう。
服装は、体温調節のしやすい重ね着や、おくるみなどを使用するのもよいかと思います。
ただ覚えておいていただきたいのは、体温にかかわらず、赤ちゃんの手足は冷たいのが正常です。手足が冷たいと、寒いのではないかと心配になるかもしれませんが、体幹に触れる、体温計で測るなどして、快適に過ごせているかを確認することが大切です。
冬生まれの新生児に必要なものリスト
では実際に冬生まれの新生児に必要なものをリストでお伝えします。お住まいの地域によっても多少の差はあるかと思いますが、ぜひ出産準備の参考にしてください。
衣料品
寝具
冬の寝具といえば、毛布やブランケット、電気毛布が思い浮かぶのではないでしょうか。ただし、新生児の段階では、それらの掛け物は不要です。
新生児や乳児は、自分の意思で自分の身体を動かす随意運動ができないと言われています。万が一、布団などが口元にかかってしまった場合、それを払い除けることができません。窒息につながる危険性もあるため、1歳ごろまでは、ベビーベッドの中に枕や掛け物は使用しないほうがよいでしょう。
就寝時の寒さが気になるのであれば、スリーパーを使用することをおすすめします。敷き毛布を使用するなら、毛が短いものを選びましょう。新生児は、寝返りができないため、毛が長く保温性の高い敷き毛布を使用すると、熱がこもってしまうことがあります。避けていただきたいのは電気毛布です。低温やけどになる可能性が非常に高いため、絶対に使用しないでください。
ケア用品
新生児の肌は非常にデリケートなため、乾燥が原因で肌荒れや湿疹が発生しやすくなります。そのため、入浴後やおむつ替えの際に、保湿用品で、しっかりと保湿するようにしましょう。保湿クリームやローションが冷たくて泣いてしまう赤ちゃんもいますので、手のひらで温めてから塗るようにしましょう。購入時には、低刺激で赤ちゃん専用のものを選ぶと安心です。
また、新生児は鼻腔が狭く、鼻詰まりを起こしやすいことにも注意が必要です。鼻詰まりは、授乳ができなくなる原因にもなるため、鼻吸い器を準備するようにしましょう。鼻水を優しく取り除くことで、呼吸を楽にしてあげることができます。電動タイプや手動タイプがあり、それぞれ利点があるので、赤ちゃんの様子を見ながら使い分けるのがおすすめです。鼻吸い器は「必ず準備しておく!」というよりも、「もし購入するならこれかな?」「このぐらいの金額なのだな」と目星をつけておく程度でも問題ありません。
そのほか最近人気のグッズとしては、お尻拭きウォーマーがあります。ただ、お尻拭きが過度に熱くなったり、乾燥してしまう点は注意が必要であり、絶対に必要なものとは言えません。
お風呂用品
冬の沐浴のポイントは、湯冷めを防ぎ、体温を保つことです。まず、できるだけ暖かい場所に、脱衣所とベビーバスを用意しましょう。沐浴は、適温(約38度前後)のお湯を使って、手早くおこないます。入浴後は、すぐに身体を包んで保温したうえで、暖かい場所で肌着やパジャマを着せましょう。その際に使用するバスタオルは、大判で柔らかいものを選んでください。
最近ではベビーバスの外で洗うアウトバス方式やシャワー式など、湯船に浸からない沐浴の方法もあります。ご家族の生活スタイルにあった方法を考えておきましょう。
室内環境を整える
室内環境の整備も大切なポイントです。前にも述べたように、冬は暖房を使うことが多くなりますが、室内の乾燥が進むと、肌トラブルのリスクや呼吸器への負担が増します。暖房に加えて加湿器を使って適度な湿度を保ちましょう。加湿器が使えない場合には、洗濯物を室内に干す、湿ったタオルを掛けるなども効果的です。
日中、暖房を使用する際は、室温を24〜26度前後に設定しましょう。大人が薄い長袖で過ごして快適なぐらいの温度です。赤ちゃんの冷えが気になるようなら、衣類を1枚多く追加してあげます。赤ちゃんが寒くないようにと過剰に室温を上げるのではなく、大人が心地よい室温で過ごしながら、赤ちゃんは衣類で調整するのがおすすめです。
まとめ
冬に生まれた新生児のケアでは、乾燥と寒さに特に注意が必要です。肌の保湿を徹底し、体温をしっかり保つことが健康維持のカギとなります。保湿クリームやローション、鼻吸い器、加湿器などのケア用品を活用し、適切な環境を整えましょう。
お風呂では湯冷めを防ぐ工夫をし、入浴後はすぐに保湿をおこないます。これらのポイントを押さえることで、赤ちゃんが快適で健やかに冬を過ごすための準備を整えていきましょう。
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