【専門家執筆】海外への新婚旅行の予算は?目的地ごとの目安をデータから解説

新婚旅行は、結婚した夫婦が初めて行く旅行です。最近では、行き先として海外を選ぶ方も増えています。ただ、海外での新婚旅行を計画する際には、予算やツアーの有無などを十分に確認する必要があります。そこで今回は、海外への新婚旅行の予算に焦点を当て、目的地ごとの違いや注意点などについて解説していきます。

新婚旅行にはどれくらいの人が行く?

「結婚したら新婚旅行に行くのは当たり前」と感じるほど、すっかり定着している新婚旅行ですが、実際に新婚旅行に行くカップルは、どれくらいいるのでしょうか。

フォトウェディングを検討している既婚のカップルに対しておこなった調査では、約81%のカップルが「新婚旅行に行きたいと思う」と答えています。多数の方々の結婚式をサポートしてきた著者の体感としても、結婚という2人の大切なイベントを彩る思い出として、新婚旅行に行くカップルは多い印象です。2人らしさが滲み出るような新婚旅行にしたいと考える方が多く、皆さまいろいろなプランを練っていらっしゃいます。

新婚旅行の行き先は?

新婚旅行の行き先についてはどうでしょうか。2024~2025年に結婚式を予定している女性に、新婚旅行の行き先などについて聞いた調査では、「新婚旅行は海外へ行きたい」と考えている方が、国内での旅行を考えている方より約10%多い結果となりました。

コロナ期間中の2022~2023年には、海外旅行派を約10%上回るという時期もありましたが、さまざまな制限が解かれた現在、「せっかくなら海外に行きたい」という方が多いようです。

海外新婚旅行の行き先として最も人気が高かったのはハワイの約31%、続いてイタリア、スペインなどの南ヨーロッパで約26%、3位はフランス、ドイツなどの西ヨーロッパの約24%、モルディブの約19%でした。

この結果を見ると、ハワイやモルディブといったのんびり過ごせるリゾート地を選ぶ方、観光地が集まる美しいヨーロッパの街を選ぶ方が半々となっており、カップルの好みによって行き先が二分されています。

最近ではまとまった休みを取る方も増えてきましたが、それでもやはり新婚旅行は、長めの休みを取得し、2人のために時間を使える貴重なチャンスです。「日常から解放されて、のんびり2人の時間を楽しみたい!」とおっしゃる方が多く、お2人らしく過ごせるとよいですね。

海外新婚旅行の期間や予算は?

新婚旅行の予算の目安は、国内旅行か海外旅行かで大きく異なります。国内旅行を選んだ方の場合、「3~4日程度」が最も多く約38%、予算については(2人分)、「20~30万円未満」が22%で最も多い結果となっています。

一方、海外旅行を選んだ方の場合、「1週間程度」を選ぶ方が最も多く37%、予算については2人で「90~100万円未満」が18%と1位、「100~110万円未満」が15%で2位となりました。この結果からは、海外旅行の予算としては、3分の1程度の方が100万円前後を想定していることがわかります。

海外旅行の場合、できれば長い期間行きたいと考える方が多いのは自然なことといえますが、かつては約半数の方が7~10日間の旅行を希望していた時期もあったようです。近年の円安の影響もあり、滞在期間の分布が広がっていると考えられます。

ハワイ

ハワイは、筆者の体感としても人気の旅行先です。人気の理由としては、「現地で日本語が通じる・通じやすい」「観光地として魅力的である」などが挙げられます。また、治安のよさや海を中心とした景色の美しさ、小さなエリアにお店やアクティビティが集中しているアクセスのよさも魅力的です。さらに、日本人向けのサービスも充実しているため、新婚旅行の行き先としてはよい選択肢だと言えるでしょう。

【予算例】
・ホノルル(オアフ島)6日間 成田空港発 ※2024年9月時点

ヨーロッパ

長い休暇を取りやすい新婚旅行は、普段行けないところへ足を伸ばそうと計画するカップルにぴったりです。1カ所に長く滞在するというよりは、国内でも数カ所、あるいは、ヨーロッパを周遊するイメージで、観光地や歴史的な街並みを楽しんだり、さまざまな文化に触れたりと刺激的な経験となるでしょう。

ビールやワインが好きな人、食べ歩きが好きな人、サッカー観戦や音楽や美術などの本場を味わいたい人など、2人らしいテーマを据えた旅が人気です。また、リゾートに比べて移動の多いヨーロッパ旅行は、若いうちにしておきたいという声も聞かれます。

【予算例】
・ヨーロッパ周遊 9日間 ※2024年9月時点

グアム

グアムは、3〜4時間ほどで行ける、日本からの「近さ」が魅力的です。また、時差が1時間と少なく、「身近な海外リゾート」というイメージがあります。海外旅行に慣れていないカップルにとってもハードルが低く、短い滞在でも存分に楽しむことができるのが特徴です。

そのため、旅行日数を多く取れないような、忙しいカップルにおすすめです。旅行日数が短い分、ラグジュアリーなホテルに宿泊したり、マリンアクティビティなどのオプションを追加したりと、ほかのビーチリゾートよりも贅沢なアップグレードがしやすいという声もあります。

【予算例】
・グアム 5日間 ※2024年9月時点

オーストラリア

リゾート地と街並みを両方とも楽しみたいカップルにおすすめなのが、オーストラリアです。豊かな自然と広大な景色、都市部の文化的な街並みやショッピングなど、さまざまな楽しみで溢れています。

「コアラに触れたい」とか「エアーズロックに行きたい」など、具体的な希望からプランを展開していくことも多いようです。平均的な滞在日数は1週間ほどで、「南半球に行ってみたかった」というカップルや、どちらかの留学先などを訪ねるというのもよいかと思います。

【予算例】
・シドニー&ハミルトン島 8日間 ※2024年9月時点

【予算例】
・マーレ&モルディブアイランド 8日間 ※2024年9月時点

東南アジア

東南アジアも人気があります。リゾート地としては、バリ島(インドネシア)、セブ島(フィリピン)、ダナン島(ベトナム)などが有名です。プライベート感や非日常感をコンセプトにしたお部屋やプランが充実しているため、ラグジュアリーなホテルに宿泊してリラックスして過ごすのもよいでしょう。

また、東南アジアならではの屋台料理や、安価なお土産などを見ながらめぐる、街歩きも楽しいでしょう。グルメのほか、世界遺産や寺院など文化的な観光、トリートメントなどの癒しなど、2人らしいテーマを決めるとさらに充実したプランになりそうです。

【予算例】
・バリ島 5日間 ※2024年9月時点

【予算例】
・ベトナム 5日間 ※2024年9月時点

東アジア

国内と変わらないような感覚で渡航できるのが、東アジアの特徴です。グルメや推し活など、特定の目的があるカップルに人気です。また、短い滞在でも異国文化や非日常感を味わえるので、長い休暇を取らない場合や旅慣れているカップルにおすすめです。

直感に任せて食べ歩きやショッピングを存分に楽しむのもよいですが、拠点となる宿泊先の立地、観光・アートなどの目玉スポットを事前にチェックしておくと充実感がアップしそうです。また、韓国や台湾などは写真スタジオのプランが充実しているので、前撮りや後撮りなどウエディングフォトのプランを利用するのも結婚記念として楽しめます。

【予算例】
・韓国 5日間 ※2024年9月時点

【予算例】
・台湾 5日間 ※2024年9月時点

新婚旅行でのお金の使い方

ハネムーンでお金をかけるところは?

新婚旅行では、費用をかけるべきなのはどのようなことでしょうか。少し古い調査になりますが、新婚旅行で「贅沢したいこと」を聞いたアンケートでは、「ホテル」が53%と圧倒的な1位でした。「ホテル」と回答した方のうち、約40%が「4つ星、5つ星の高級ホテル」に宿泊する(したい)と回答しています。

新婚旅行は普段の旅行とは違い、「贅沢をしたい」「特別な経験や思い出を残したい」と考えている人が多い印象です。行き先や過ごし方選ぶことは、夫婦としての大切な共同作業となります。新婚旅行を通じて2人の仲がより深まるとよいですね。

フォトウエディングも

最近では、結婚式を挙げずに、新婚旅行に費用を使うカップルも珍しくありません。実際、フォトウエディングや、2人だけの結婚式と新婚旅行がセットになったプランも充実しています。また、結婚式前の「前撮り」を目的として旅行先を選ぶ場合もあります。

ある調査では、約70%のカップルが新婚旅行先でフォトウェディングをしたいと考えていると回答しました。華やかさや周囲を巻き込んだ賑やかさを求めないカップルが、新婚旅行を「結婚の実感を得る」「自分たちらしい写真を残す」機会として捉えているのではないでしょうか。旅行先の開放感とともに、素敵な思い出ができるとよいですね。

まとめ

結婚やライフスタイルと同様に、新婚旅行の形も多種多様です。そのため、新婚旅行を計画する際には、お金や時間のかけ方についてよく話しあうようにしましょう。なによりも大切なことは、夫婦として仲を深め、記念になるような思い出を残すことです。今回の記事を参考に2人らしさ溢れる新婚旅行にしてくださいね。

また、新婚旅行のタイミングがわからないカップルもいるのではないでしょうか。下記記事では、新婚旅行のタイミングについて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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執筆者紹介

岡村奈奈(ウエディングプランナー)

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆や監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホールなどでのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応するブライダル業界のトッププランナー。

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