妊娠・出産の当事者であり産前から自然と妊娠・出産にかかわる情報に触れる機会の多い女性と比べて、男性はなかなかそうした情報や知識に接する場面が少ない現状があります。そのためパパには、ぜひ積極的に産後に役立つ情報を収集していただきたいと思います。育児雑誌やエッセイ本などから、ママが経験する身体的・感情的な変化や育児に関する知識を理解することで、ママと一緒に妊娠・出産・育児に向きあう準備ができるでしょう。このコラムでは、パパが読んでおくべき本の選び方やおすすめの書籍を紹介します。
目次
パパが知っておくべき産後のこと
まずはパパが知っておくべき産後のことについて簡単にいくつかお話しいたします。情報収集をする前に大前提として、以下のことは知っておきましょう。
産後のママには大きな負担がかかる
産後のママは身体的にも感情的にも大きな変化に直面します。出産の大きなダメージを抱えたまま待ったなしで24時間の育児が始まります。慣れない育児で体力は消耗し、睡眠不足やホルモンの変化による不安やイライラが常につきまといます。あるアンケートでは身体的疲労の次に、24時間新生児をケアすることが大きな負担だったという結果が出ています。また眠れないことも負担を感じる大きな要因となっているようです。
育児に加えて家事もこなさなければならないプレッシャーを感じたり、仕事をされている方は休職から復職への焦りや将来への漠然とした不安を感じていることもあります。
産後の身体の変化

産後には身体にさまざまな変化が起こります。たとえば、出産後に「産褥熱」を起こす方は少なくありません。通常、出産後24時間から10日以内に発症し、発熱や悪寒、身体のだるさ、頭痛などの症状が現れます。
「悪露(おろ)」も、人によっては長く続き、不安になってしまいます。出産後に子宮内の組織や血液が排出されるもので、通常は出産後数週間から1カ月ほど続き、はじめは鮮血のような明るい色で、徐々に茶色や褐色に変化し、最終的に透明な分泌物になります。
そのほか、ホルモンの変化によって一時的に抜け毛が多くなることもあります。また、妊娠中にお腹や胸、太ももなどの皮膚が伸び、組織が引き裂かれて生じる「妊娠線」や、腹部の皮膚が伸びて色素沈着が起こり、お腹の中央に暗い帯状の線が出る「正中線」ができてしまったり、便秘や痔で悩まされることもあります。
こうした症状への不安やストレスは人それぞれですが、パパにはこれらの症状を理解し、寄り添う姿勢を見せてあげてほしいと思います。またこのほかにも起こる産後の症状と、パパがフォローできることを整理してみました。

産後のママへのプレゼントに関しては下記の記事をご覧ください。
産後のメンタルの変化
出産後は、ホルモンの急激な変化や睡眠不足、育児への不安などが重なって、ママにとって精神的な負担が大きくなり非常に不安定な状態になります。ママは赤ちゃんに会えた出産の喜びと同時に、育児への不安や焦燥感、悲しみなどさまざまな感情を抱き、それを自身でコントロールすることができない状態で、マタニティブルーといわれる状態になります。
これは出産後3日〜1週間前後がピークだとされており、同時期〜以降には産後うつの可能性もあります。そのためこの時期にはパパの理解とサポートが非常に重要です。感情の変化に寄り添い、話し相手になることや、家事や子育てを協力して行なっていくことが大切です。また、ママが専門家や友人と話す機会を持つことも重要です。パパが積極的にかかわり、ママの心の健康をサポートしましょう。
パパに知っておいてほしいサポートのこと
パパのサポートと産後クライシス
パパのサポートは、産後クライシスを防ぐうえでも重要です。産後クライシスは、出産後から2 〜3年ほどの間に、夫婦仲が急激に悪化するという現象を指します。ママが孤立感や無力感を感じ、パートナーの理解やサポートが不足している、不足を感じる場合に離婚率が高まります。
それだけではなく、産後うつの可能性も高まります。パパはママの不安定な感情を受け止め、赤ちゃんやママに積極的にかかわり、家事や育児を協力して行うことで、ママの気持ちに寄り添ってあげてください。
またコミュニケーションも大切ですので、ママには優しい言葉をかけてあげましょう。ママが話せる時間や機会を作り、必要であればパパだけではなく専門家の支援を受けるのも方法の1つです。パパはママにとって大事なパートナーですから、「自分がママを支えなければ」と無理をして一人で抱え込みすぎないことも重要です。
パパに求めるサポートとは
パパにできるサポートはたくさんあります。まずはママの心身の状態を理解し、休息や睡眠を確保できるように配慮するとよいでしょう。家事の担当や育児への協力ももちろん大切なことですね。
また、精神的なサポートができるように共感してもらえることはママにとって心強いことと思います。ママの意見や希望を尊重しながら、主体的な姿勢で親としての役割を果たすようにしましょう。
出産祝への対応や内祝いの手配などの事務作業を率先して行うこともママにとって助かるかもしれません。ママのニーズを理解し、積極的にかかわり、支えあうことで、家族全体で育児の道を歩むことができます。
パパもメンタルに注意
これまで、パパに頑張ってほしいことばかりを強調してお伝えしてきましたが、パパのメンタルにも注意する必要があります。ママが産後うつになるリスクはよく知られていますが、パパにも同様のリスクがあります。
出産後の新たな責任やストレス、睡眠不足、職場での育休取得への評価などが影響します。パパも自身の心の健康を労い、感情やストレスに適切に対処することが重要です。パートナーや家族とのコミュニケーションを大切にし、ストレスや不安をシェアしあうようにしましょう。
また、専門家の支援やカウンセリングを受けるのもよい方法です。パパも自己ケアも怠らず、必要なタイミングがあれば支援を受けるようにしてくださいね。
助産師がおすすめする、産後のパパに読んでほしいもの5選

さて、たくさんお話ししましたがこれまでの内容も含めて、パパにおすすめの読み物についてご紹介したいと思います。
『父親のワーク・ライフ・バランス HAND BOOK』は、父親が仕事と家庭の両立を図るためのガイドブックです。仕事と家庭の両方で成功する方法や、時間管理について、コミュニケーションスキルの向上、ストレス管理、家族との良好な関係構築などに焦点を当てた内容になっています。
父親が仕事上でのキャリアを追求する一方で、家族との関係も大切にしながら、充実した人生を送るためのヒントや戦略が記されています。仕事と家庭の両立という、親としての永遠のテーマのヒントが見つけられるかもしれません。
『嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本』は、夫が妊娠や出産にかかわるための方法を学ぶガイドブックです。著者は漫画『コウノドリ』のモデルとなった産科医で、妊娠・出産の流れや危険について、パパとしてママにどのように接したらいいか、などわかりやすい文章で紹介されています。ママを支え、理解し、共感するためのヒントやコミュニケーション、出産準備や育児へのアドバイスが世非常に読みやすいと思います。
『出産・育児ママのトリセツ―「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ』はママとのすれ違いやお互いに理解できないイライラに焦点を当てて、エピソードや具体的な場面をあげながら描かれています。妊娠中〜生後1歳までの時間の流れのなかで変化していく、すれ違いエピソードがあるあるすぎる内容で非常に共感できます。ママ側の気持ちだけでなくパパの気持ちもしっかりと記されているので、するする読み進められます。
『新しいパパの教科書』は、日本最大のパパ団体「ファザーリング・ジャパン」の講師陣による、パパ向けの育児書です。子どもとのかかわり方や父親としての姿勢に関すること、そしてあまりほかの本では見ることが少ない「パパ友」のようなネットワーク・繋がりの必要性についても書かれています。ママにこうしてあげよう!という視点ではなく父親としてもっと育児や子どもとかかわることを楽しんでいこう! という切り口が非常に素敵な本だと思います。
『ヨチヨチ父 とまどう日々』は絵本作家としても有名なヨシタケシンスケ氏が手がけた、親に向けたユーモア溢れるエッセイ集です。赤ちゃんの世話に奮闘し戸惑いながらも、赤ちゃんとともに父親として成長していく様子を描きながら、クスッと笑えてしまう「パパあるある」が、素敵なイラストともに描かれています。コミカルなイラストでパパがなんとも憎めず、一生懸命で、でも空回りしてしまうパパを応援したくなるような本です。ママと一緒に読むのもオススメです。
まとめ
産後、パパに知っておいてほしいことはたくさんあります。しかし、一番大事なことは、目の前にいるママの体調や気持ちをわかりたいと気遣える心だと思います。事前に情報を得ることも重要ですが、それをもとにしっかりとコミュニケーションをとってお2人で育児に向きあっていくことができるとよいですね。
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