【助産師執筆】離乳食の3回食はいつから?タイムスケジュール、量、メニューを解説!

離乳食(補完食)の進め方は、赤ちゃんの成長において非常に重要なステップの1つです。また一方で、通常の食事と異なるルールがたくさんあるため負担に感じる方も少なくありません。そこで、今回は離乳食を3回にしていく「3回食」を始めるタイミングや量、メニューなど、初めての育児で不安や疑問に感じることについて、助産師の視点から詳しく解説します。

離乳食の3回食はいつから始める?

離乳食を1日3回に増やす時期は、赤ちゃんが生後9~11カ月ごろが目安となります。この時期になると、授乳やミルクに加え、食事からも栄養を摂取できるようになってきます。赤ちゃんの発達や食欲に応じて、食事の様子を見ながら少しずつ3回食へと移行していきましょう。

離乳食のステップ

離乳食はだいたい5~6カ月ごろから1回食で始まっていきます。そして少しずつ2回食、3回食へと進めていきます。最初は母乳やミルクがメインの栄養源で、食事からの栄養摂取はほとんどありません。味や食事に慣れていってもらいながら、7~8カ月ごろに2回食に進みます。

2回食を進めながら、さらに食材のバリエーションを増やしていきます。9~11カ月ごろには1日3回の食事が可能になるよう、赤ちゃんの味覚の幅を広げ、食事のリズムを整えることが大切です。

3回食を始める目安

3回食を始める目安として、いくつかのポイントがあります。まず、2回食を順調に進められていることが重要です。1日2回の食事で十分な栄養を摂取でき、赤ちゃんが満足している場合、3回食に進むタイミングが近づいていると考えられます。

また、赤ちゃんが食事の時間に興味を示し、食べ物に対して積極的であることも、3回食を始めるサインです。さらに、赤ちゃんが食べ物をしっかり噛んで飲み込む力をつけていること、そして1日の生活リズムが整っていることも重要な要素であるといえます。

離乳食の3回食のタイムスケジュール

3回食のタイムスケジュールは、朝・昼・晩の大人の食事時間にあわせるのが基本です。たとえば、朝は7~8時、昼は11~12時、夜は18~19時ごろが理想的です。

このタイムスケジュールにあわせて、赤ちゃんの生活リズムを整え、定期的な食事を通じて消化器官の発達を促します。また、食間に母乳やミルクを適宜与えることで、赤ちゃんの栄養バランスを保つことができます。

特に夜の食事は、睡眠のリズムを整えるために重要ですので、時間帯をできるだけ一定に保つことがポイントです。一緒に食事の時間を取ることで、食事を楽しむ雰囲気がつくられるとよりよいかと思います。

3回食の進め方

3回食を始める際には、2回食のまま1回の食事量を少しずつ増やします。そして徐々に3回の食事に移行していきます。まずは、朝と昼の2回食に慣れたあと、夕食の時間帯に新たに1回食を追加します。

新しい食材を加える際は、平日の日中に1種類ずつ試し、赤ちゃんの体調や反応を観察するようにしましょう。また、食材の形状や硬さを変えていくことで、噛む力や飲み込む力を育てることができます。この段階では、無理をさせず、赤ちゃんのペースにあわせるようにしましょう。

3回食の量

3回食における1回の食事量は、徐々に増やしていくのが理想的です。たとえば、1回食では小さじ1~2杯程度だった量を、2回食では各食事で50~80g程度に増やし、3回食になるころには、1回の食事で80~100g程度を目安にします。

このころには、お粥やパンなどの主食に加えて、魚や肉、豆腐といった野菜やタンパク質もバランスよく取り入れるとよいです。赤ちゃんの食欲や成長にあわせて量を調整し、無理なく食べられる量を提供することがポイントになります。

3回食の硬さ、大きさ

3回食を進めるにあたっては、食材の硬さや大きさにも注意が必要です。離乳初期では柔らかくペースト状の食事が中心でしたが、3回食に移行するころには、少しずつ固形物にも慣れていく段階です。

たとえば、柔らかく煮た野菜や、細かく刻んだ肉、魚などを取り入れることで、赤ちゃんの咀嚼力を育てます。食材の大きさは、赤ちゃんが一口で無理なく食べられるサイズを目安にし、喉に詰まらないよう細心の注意を払いましょう。また手で掴めるようなものにも少しづつ挑戦してみましょう。

3回食の食材

3回食では、さまざまな食材をバランスよく取り入れることが重要です。お粥やパン、麺類を主食として、エネルギーを補給しましょう。また、野菜や果物でビタミンやミネラル、魚や肉、豆類、卵などを組みあわせてタンパク質というように、赤ちゃんの成長に必要な栄養素を補っていきます。

食材のバリエーションを増やすことで、味覚の発達が促され、食事を楽しむ習慣につながっていきます。普段使用しないような食材もあるかと思いますので、ぜひご家族で一緒に召し上がってみてください。

3回食のメニュー例

3回食のメニュー例としては、朝食にお粥と野菜スープ、昼食にはうどんと蒸し野菜、夕食にはご飯と白身魚の煮物など、栄養バランスを考えたメニューを取り入れましょう。簡単なメニューでも、さまざまな食材を使うことで、栄養価が高まり、赤ちゃんも飽きずに食べられます。

肉じゃが

【手順】
(1)野菜をみじん切りにする。
(2)レンジで加熱し、柔らかくする。
(3)フライパンに出し汁200ccと醤油・みりん小さじ1杯、すべての材料を入れて加熱する。
(4)水分が飛んできたら完成。お好みでとろみをつけてもよい。

バナナきなこロール

【手順】
(1)ヨーグルトときなこをあわせる。
(2)食パンの耳を切り、棒か手で薄くする。
(3)バナナをパンの幅にあわせて切る。
(4)ラップの上に食パンを置いて、きなこヨーグルトを塗る。
(5)その上にバナナを置いて巻いていく。
(6)食べやすい大きさに切る。

焼きうどん

【手順】
(1)野菜とうどんを食べやすい大きさに刻み、茹でる。
(2)茹でたうどんと野菜、豆腐の水を切ってフライパンに入れる。
(3)醤油とみりんを入れ、炒めて完成。かつおぶしをかけてもよい。

中華あん

【手順】
(1)ささみ肉を茹でる。その間に野菜を細かく刻む。
(2)ささみ肉が茹で終わったら取り出し細かくほぐす。
(3)肉を茹でたお鍋に刻んだ野菜を入れて煮込む。
(4)ダシ汁を入れ、ほぐしたささみ肉、塩抜きしたしらすを刻んで加える。
(5)醤油を少量加え、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成。ご飯や麺類との相性もよい。

かぼちゃと豆腐のおやき

【手順】
(1)かぼちゃと豆腐を食べやすい大きさに切る。
(2)かぼちゃを耐熱皿に入れラップをし、500Wのレンジで3分ほど加熱する。
(3)かぼちゃの粗熱が取れたらすべての材料を潰して混ぜる。
(4)フライパンで焦げないように注意しながら、両面を焼いたら完成。

3回食の注意点

3回食を進める際の注意点は、食事の時間を一定に保つこと、赤ちゃんの体調や食欲にあわせて無理なく進めることです。また、食材のアレルギー反応にも注意し、新しい食材を取り入れる際には慎重に確認しながら進めましょう。

無理をしない

3回食への移行は、赤ちゃんにとっても母親にとっても大きな変化です。そのため、食べる量が少なかったり、食事に興味を示さないことがあっても焦らず、赤ちゃんの成長を見守りながら進めていきましょう。

赤ちゃんがストレスを感じないよう、一緒に食事を楽しむことを心がけてください。離乳食づくりが負担に感じるようであれば、ベビーフードなどをうまく活用していきましょう。また、大人の食事づくりの途中で取り分けしても問題ありません。

出かけられない場合の対策をする

3回食が始まると、外出する際にも、食事の時間の考慮が必要です。出かけられない場合は、自宅での食事時間を調整したり、外出先で簡単に食べられる食材や離乳食を持ち歩くなどするとよいでしょう。
もちろん市販のベビーフードを活用することも1つの方法ですし、最近では離乳食を提供してくれるようなカフェなどもありますので、そういったところで食事を楽しんでもよいですね。外出中でも赤ちゃんの生活リズムを崩さずに済むように食事時間にあわせた計画的なスケジュールを立てるようにしましょう。

ミルクも摂る

3回食を開始したあとも、食事の合間や就寝前には、母乳やミルクをしっかり与えるようにしましょう。母乳やミルクには、鉄分やカルシウムなどの重要な栄養素が含まれています。離乳食だけでは摂取できない栄養素を補ってくれるため、3回食になったからといってすぐにミルクを卒業するのではなく、食事の補完として適切に取り入れるようにしてください。

また、ミルクを与えることで赤ちゃんが安心感を得られ、離乳食の時間もスムーズに進むことが期待できます。無理に母乳やミルクの量をコントロールする必要はありませんので、母乳やミルクも特別な理由がなければ赤ちゃんが欲しがるだけあげるようにしましょう。

まとめ

3回食への移行は、赤ちゃんの成長と発達において重要なステップです。適切なタイミングと方法で進めることで、赤ちゃんの健康と食事習慣が整えられます。食事の時間、量、メニュー、そしてミルクとのバランスを保ちながら、無理なく進めることが大切です。

ここまで時期の目安なども含めて解説してきましたが、「教科書どおりには進まない」のが子育てです。ここに書かれたとおりに進まないからといっても、焦る必要はありません。子育ての醍醐味の1つくらいに捉えて、何より大切なのは、赤ちゃんのペースにあわせ、ご家族さまも楽しみながら3回食を進めることです。食事を通じたコミュニケーションを楽しむ余裕があるよう、決して無理はせず、手づくり、ベビーフード、取り分け、外食などをうまく使い分けてくださいね。

ギフト探しは、To:U gift mart

執筆者紹介

山口百合乃

地域周産期センター、総合病院、個人クリニックと大小様々な病院で約2000件の分娩に立ち会い、約400件の分娩介助に携わる
現在はゆりの助産院を開業し、オンラインと訪問型の助産院の院長として活動中。「人とちがって当たり前!生きてりゃOK」のマインドで、正解を探しすぎず、楽しく妊娠・出産・育児ができるように地域や企業でママパパへ向けた活動をおこなっている。3児の母。

この記事をシェアする

人気の記事ランキング