【防災士執筆】子どもの防災グッズ、学習ツール、災害時の子どもの心について解説します

災害は大人だけでなく、子どもにも大きな影響を与えます。そのため、日ごろから子どもの防災対策を考えることが大切です。本記事では、子どもの防災グッズをはじめ、防災を学ぶための学習ツール、防災の心得などを解説します。

子どもの防災準備は重要

大人だけでなく、子どもも防災準備をしておくことが重要です。ここでは、子どもの防災準備の重要性を解説します。

日本では地震が起こりやすい

日本は世界的な地震大国であり、いつどこにいても大地震に巻き込まれる可能性があります。最近では、南海トラフ地震や首都直下地震、日本海溝・千島海溝周辺の海溝地震が予想されています。地震は前触れなく起こるため、発生直後の行動について、事前に子どもと話しておくことが大切です。

子どもは防災の知識がない

災害時に、親と子どもが近くにいるとは限りません。子どもが遊びに行ったり、習いごとに出かけたりしている最中に地震が発生する可能性もあります。そのような場合に、防災の知識がないと適切な行動が取れず、命を落とすことにもなりかねません。

そのため、日ごろから子どもの防災教育や防災準備も重要となります。普段から家族で災害についてしっかり話しあい、災害時の取るべき行動などを決めておきましょう。

災害時のリスクは子どものほうが高い

子どもは大人に比べて体力が少なく、避難行動や避難生活の負担が大きくなります。また、乳児は免疫力が未熟であるため、風邪や脱水症状にかかりやすく特に注意する必要があります。精神面でも、子どものほうが災害から受ける心理的な影響が大きく、ストレスによる心身への影響も生じます。

準備しておくべき子どもの防災グッズ

子どもがいる家庭では、子どもの年齢にあわせた防災グッズの用意が必要です。次に、基本の防災グッズや準備しておくべき子どもの防災グッズを乳児・幼児・小学生別に解説します。

基本の防災グッズ

災害が発生したときに、すぐに避難できるように非常用持ち出し袋を準備し、避難時に必要となる防災グッズを入れておきましょう。以下は基本の防災グッズとなります。

・水
・食料
・着替え
・薬
・ウェットティッシュ
・懐中電灯
・携帯トイレ
・防臭袋
・モバイルバッテリー
・保険証
・マスク
・現金
・救急用品
・衛生用品

上記の中から避難所で必要となるものを、優先的に非常用持ち出し袋に入れましょう。避難所への避難なら持ち出し品を増やす必要はありません。背負って小走りできる程度を目安に、コンパクトにまとめましょう。特に子どもは、重い荷物を背負って避難すると転倒してケガをする可能性もあるため注意が必要です。なお、中学生以上は大人と同じものを用意しましょう。

【防災】緊急防災21点セットは、災害時に持ち出しやすいリュックタイプです。携帯トイレや保存クッキーなど、災害時に必要なアイテムが一式そろっています。

食料に関しては、以下の記事で詳しく解説しているのでご参照ください。

乳児のための防災グッズ

乳児の防災グッズとして以下を用意しておきましょう。

・おむつ
・おしりふき
・おしり洗浄機、おむつ処理用防臭袋
・着替え、バスタオル、授乳用ケープ
・粉ミルク、液体ミルク
・使い捨て哺乳瓶、マグ
・だっこひも
・おもちゃ

乳児を連れての避難する可能性がある方は、両手が空くリュックに防災グッズを入れておきましょう。紙おむつは1週間~10日分は備蓄しておきたいところですが、スペースを取るため、リュックに入れることができる数は限られます。そのため、第2次避難バッグを用意し、一時帰宅したときに持ち出せるように準備しておくとよいでしょう。

幼児の防災グッズに入れるべきもの

幼児の防災グッズとして以下を用意しておきましょう。

・子ども用ヘルメット
・幼児が食べられる防災食、飴やクッキーなどのおやつ
・ウェットティッシュ
・おむつ
・緊急連絡先
・食事用エプロン
・ブランケット、お気に入りのぬいるぐみ
・母子手帳、健康保険証、医療証などのコピー
・絵本、おもちゃ、折り紙、お絵かき用の文具、トランプ

普段から使っているブランケットやお気に入りのぬいぐるみは、環境の変化でストレスがかかりやすい災害時に幼児の心の支えとなります。また、絵本やおもちゃ、トランプなど避難中に気を紛らわせるグッズも用意しておくと安心です。

小学生の防災グッズに入れるべきもの

小学生の防災グッズとして以下を用意しておきましょう。

・子ども用ヘルメット
・防災食、飴やクッキーなどのおやつ
・ウェットティッシュ
・食事用エプロン
・ブランケット
・健康保険証、医療証などのコピー
・お金、通帳
・防犯ブザー、ホイッスル
・生理用品
・おもちゃなど気を紛らわせるもの
・レインコート

小学生の場合は普段のランドセルの大きさや重さを基準に、必要性の高い順番からリュックに荷物を入れましょう。また、低学年のうちは重たい荷物を抱えたままだと避難に時間がかかる可能性があります。年齢にあわせて、防犯グッズの一部を親の非常用持ち出し袋に入れるなどの対応をしましょう。

【防災】防災士監修 こども用防災セット13点セットは、携帯おにぎりや保存水に加えて、お菓子やおもちゃなどがセットになった子ども用の防災セットです。子ども部屋に置いても違和感のないデザインBOXなので、子どものいる家庭に1つ準備しておくとよいでしょう。

子どもに防災知識を学ばせられるツール

ここまで解説してきたように、災害のリスクは、子どものほうが高くなります。以下では、子どもの防災意識を高め、災害時の適切な行動などを学べるツールをご紹介します。

防災ゲーム

子どもにとって災害時の状況を理解・想像することは難しく、防災知識の学習が退屈だと感じてしまう子も多いと思います。その点、防災ゲームであれば、興味を持って防災に取り組めるうえ、楽しみながら防災に必要な知識を得ることができます。以下に子どもにおすすめの防災ゲームを記載しますので、ぜひ子どもの防災に取り入れてみてください。

防災動画

子どもの防災知識を高めるためには防災動画もおすすめです。動画は聴覚や刺激して学習意欲を高め、災害や防災について具体的にイメージできます。紙の本が長く読めない子どもでも、動画なら長く見続けることもできるでしょう。

ただし、災害や防災に関する動画は数多くあり、いきなりリアルな災害の映像を見せることは大きなストレスにつながる可能性があります。まずはアニメや防災クイズ、紙芝居、工作など子どもが興味を持ちやすい動画を中心に、基本的な防災の知識を増やしていくのがよいでしょう。以下に子どもの防災におすすめの動画を紹介します。

・「クイズで防災を学ぼう!(地震(じしん)編)」消防庁動画チャンネル

・「ひなん生活で役立つ工作シリーズ3スリッパをつくってみよう!」公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

・「リモート防災学習 地震編」東京消防庁

動画を見る際は子どもに付き添い、わからないところがあれば教えてあげましょう。

防災イベント

地域で実施されている防災イベントへの参加もおすすめです。防災イベントでは、遊ぶ感覚で楽しみながら、防災知識を身につけることができます。

地元の気象台や消防署がおこなっている起震車体験イベントでは、起震車に乗って地震の体験ができます。親子防災イベントや防災キャンプなどを実施しているところもあるので、自治体のホームページを確認してみましょう。ちなみに毎年9月1日は防災の日と定められており、この前後に防災イベントが実施される場合もあります。

防災漫画

子どもの防災学習には、気軽に読むことができて興味を持ちやすい防災漫画もおすすめです。漫画は文章だけでなくイラストも交えて解説しているため、読者にわかりやすく、子どもにも知識が身につきやすい仕組みになっています。また、ストーリー仕立てになっているため、文章や背景もわかりやすく、内容の理解がしやすいのもメリットです。

防災は幅が広く覚えることも多く、子どもがすべてを理解するには時間がかかります。途中で興味を失わないようにするためには、防災漫画を活用して防災に興味を持ってもらうように促すとよいでしょう。以下におすすめの防災漫画を紹介します。

まとめ

この記事では、子どもの防災グッズ、学習ツール、災害時の子どもの心について解説しました。災害が発生すると、子どもは体力的にも精神的にも大人より負担がかかります。子どもが命を守る行動をとっさに取れるようにするためには、日ごろから防災を学ぶことが大切です。

家族で協力しあって、子どもが防災を楽しく学べる環境作りをしましょう。また、備えておくべき防災グッズも年齢によって必要なものが変わるため、チェックリストを作成して早めに備えておくことをおすすめします。

ギフト探しは、To:U gift mart で

執筆者紹介

田頭孝志

気象予報士・防災士。自治体などの防災マニュアル作成に参画するほか、教育機関、企業向けの講演も多数おこなう。BS釣り番組でのお天気コーナー担当、釣り雑誌コラムの連載・特集記事の執筆、各種防災記事執筆など。愛媛を中心に活動中。

この記事をシェアする

人気の記事ランキング