【専門家執筆】乳児の感触遊び10選!素材や効果も紹介

乳児期の赤ちゃんが、手や指を使ってさまざまな物を触ることを「感触遊び」と指します。赤ちゃんにとって新しい感覚や感触との出あいは、それだけで十分な遊びになります。感触遊びは赤ちゃんの五感を刺激し、脳や身体の発達を促すうえで欠かすことができません。今回は助産師の視点から、赤ちゃんにぴったりな感触遊びとその効果、遊びに使用する素材や注意点について詳しくご紹介します。ご自宅での遊びの1つとして、また保育園などお子さまが集まる場所での遊びの案の1つになれば幸いです。

感触遊びとは

感触遊びとは、赤ちゃんがさまざまな素材や質感に触れる遊びで、触覚を通じて新たな体験を得ることを指します。

感触遊びの意味

乳児期における感触遊びは、赤ちゃんが自分の手や指、それから足や口なども使って自分の身の回りの世界を探求したり、確かめていく方法の1つです。赤ちゃんは言語で物事を理解することが難しい時期ですが、五感を通じて自身を取り巻く環境や物を学習していきます。
そのため、触れることで異なる質感や温度を感じ取り、それが少しずつ記憶として蓄積し、脳の発達につながっていきます。また、感触遊びは自分で考え、新しい物に興味を持ち、それに触れてみる経験を積むことで、恐怖心を軽減し、自信を養うこともできます。

感触遊びの効果

感触遊びは赤ちゃんの成長発達にさまざまな効果をもたらします。まず、触覚を通じて感覚の認識が深まり、知覚の発達を促進します。さらに、手先の細かな動きの練習となり、指先の発達を助けることにもつながります。また、触覚の刺激を通じて脳が活発に働くようになり、脳のシナプスの形成や神経回路の発達が促進されます。
赤ちゃんは新しいものや見慣れない素材に触れたり、すでに知っているものに触れて何度も確かめたりすることで、安心感と好奇心を育みます。この気持ちを育てていくためにも、とくに、安全に気をつけながら、赤ちゃんにとって安心できる環境で感触遊びをおこなっていきましょう。そうすることで、自己表現力や冒険心を育み、自信を持って新しいことに挑戦できるようになっていきます。

感触遊びでよく使う素材

感触遊びには多種多様な素材が使用されます。たとえば、家庭で手軽に用意できる米や小麦粉、片栗粉、マカロニや寒天などの食品素材は、手に優しい触感で安全性が高いと言えます。
また、スライムや粘土、ゼリーなどの柔らかい素材は、押したり伸ばしたりすることで楽しい触覚体験を提供します。さらに、水や砂、ビーズなども異なる質感を持つため、触覚の多様な刺激に役立ちます。触覚だけでなく、視覚にも刺激を与えたいとと考えるのであれば、食紅などを使用するのも1つの方法です。
どの素材も赤ちゃんの月齢や好みに応じて選ぶことが大切です。そして、必ず誤飲の危険性がないように注意する必要があります。

感触遊びの種類10選

次に、感触遊びに適したアイデアを10種類ご紹介します。0歳さんから少し大きくなった子どもたちにとっても楽しい遊びばかりです。それぞれの遊びで使用する素材や方法、注意点について詳しく説明していきます。手づくりのものでも短時間でつくれるものばかりですので、ぜひチャレンジしてみてください。

お米遊び

素材と分量

白米やもち米など、乾燥したお米100〜200gほど

方法

お米をボウルやトレーに入れ、赤ちゃんが手で触ったり、指でつまんだりして感触を楽しみます。お米のサラサラとした手触りは、触覚を刺激します。

注意点

お米を誤って口に入れないよう、遊びの際は必ず近くで見守りましょう。また、食べ物であるため、できるだけ清潔な場所での使用を心がけましょう。散らばることもありますが、お米ですと汚れることはないのもよい点の1つです。

粘土遊び

素材と分量

手づくりの小麦粉粘土や市販の安全な粘土少量

方法

赤ちゃんが粘土を押しつぶしたり、形を変えたりして楽しむことができます。粘土の柔らかさや形状変化が触覚を刺激します。

注意点

粘土の誤飲を防ぐため、無毒で安全な素材のものを選びましょう。また、使い終わったら手をしっかりと洗うことも大切です。こちらもバラバラになって落としたりしてしまうことはあるかもしれませんが、汚れる心配はありません。

スライム遊び

素材と分量

市販の安全なスライムや手づくりスライム少量

方法

赤ちゃんが指で押したり伸ばしたりして楽しむことができます。スライムの独特な弾力が触覚を刺激します。

注意点

誤飲防止のため、必ず目の届く場所で遊ばせましょう。また、市販のものを使う場合は、成分表示を確認して安全な製品を選びましょう。温度の違いも感じられる遊びの1つです。ものによっては、引っついてしまうと取れにくいので注意して遊びましょう。

ゼリー遊び

素材と分量

無添加のゼリーや手づくりゼリー少量

方法

赤ちゃんがゼリーを指で触れたり、軽く潰したりして楽しみます。ゼリーの柔らかくぷるぷるとした触感が触覚を刺激します。お口に持っていくことも多いです。

注意点

誤飲の危険があるため、小さな口で飲み込めないサイズのゼリーを選ぶか、遊び終わったあとは取り除きましょう。また、まだ食べたことのない食材を使用しているものの場合はとくにアレルギーにも注意しましょう。

片栗粉スライム遊び

素材と分量

片栗粉大さじ3、水適量

方法

片栗粉に水を少しずつ加え、ゆるめのスライム状にして遊ばせます。手で握ると固まり、手を離すと液状になる不思議な触感が楽しめます。少し大きな赤ちゃんであれば、つくるところから一緒にしてみてもよいかと思います。

注意点

片栗粉は食べ物ですが、大量に摂取しないよう見守りましょう。また、使用後は手を洗うようにしてください。一般的なスライムと比べるとどこかにくっついてしまうなどしても片づけやすいです。

水遊び

素材と分量

少量のぬるま湯もしくはお水

方法

ボウルやトレイに水を入れ、赤ちゃんが手や足で触れることで水の冷たさや柔らかさを感じられます。

注意点

水を飲んだり、誤って口に含んだりしないよう、目の届く範囲で遊ばせましょう。また、遊び終わったあとは身体が冷えてしまわないようにしっかりと拭き取ることが大切です。もちろん夏場であれば水着やおむつで遊んでもよいでしょう。お風呂に入っているときも、洗面器などにお湯や水を入れて触りやすい状況をつくってあげると遊びやすいです。

小麦粉粘土遊び

素材と分量

小麦粉、塩、水、少量の油

方法

自然素材でつくった小麦粉粘土で形をつくったり、指で押したりして楽しみます。少し大きな赤ちゃんであれば、つくるところから一緒にしてみてもよいかと思います。

注意点

自宅でつくる場合、食品用の安全な材料を使うことが重要です。遊び終わったあとはすぐに手を洗いましょう。また、長期間保存しておくことはできませんので使い終わったら保存袋やタッパーに入れた状態で冷蔵庫に保存し、3〜5日間程度で処分してください。

綿やフェルト布遊び

素材と分量

柔らかい綿やフェルトの布少量

方法

赤ちゃんが手で握ったり、顔に触れたりして楽しむことができます。柔らかさや暖かさが特徴です。自身で触れるだけでなく、一緒にお顔や背中などさまざまな場所に触れさせてあげるとよいでしょう。

注意点

誤って飲み込むことのないよう、細かな素材は避け、遊んでいる間は目を離さないようにしましょう。またあまり細長いものは巻きつけてしまう可能性があるので注意してください。

砂場遊び

素材と分量

清潔な砂少量

方法

砂を指で触れたり、手で掘ったりして砂の質感を楽しみます。砂のサラサラとした感触が心地よく、赤ちゃんの触覚を刺激します。

注意点

赤ちゃんが砂を口に入れたり、目に入れたり、投げて近くの人にかかってしまわないように注意しましょう。遊ぶ場所の砂が清潔であることも重要です。また、遊び終わったあとは手や顔をしっかり洗いましょう。砂場遊びの際には、ポケットやトップスとボトムスの間など、さまざまなところに砂が入り込むので服装にも注意が必要です。室内でも使える片づけのしやすい砂もあります。

パン粉遊び

素材と分量

乾燥パン粉100〜200g

方法

パン粉は細かくサラサラしているため、手で握ったり、散らしたりすることで赤ちゃんが楽しむことができます。パン粉は食品素材なので、万が一誤飲した場合のリスクも少ないです。サラサラした感触と軽さが、赤ちゃんの触覚に新鮮な刺激を与えます。

注意点

パン粉が飛び散りやすいので、掃除がしやすい環境で遊ばせましょう。目に入らないように気をつけ、遊び終わったあとは手を洗うことも忘れないようにします。また、まだ食べたことがない食材であればとくにアレルギーにも注意しましょう。

まとめ

感触遊びは、赤ちゃんの五感を育み、脳の発達や好奇心を引き出す重要な活動です。安全な環境で、誤飲や怪我のリスクに配慮しながら、さまざまな素材を使って遊ぶことで、赤ちゃんは豊かな触覚体験を得ることができます。

To:U Giftmartでは、お子様の年齢に合わせた遊びのためのおもちゃも掲載されています。ギフト仕様になっているものも多く、贈り物をお探しの方にもおすすめです。親子のコミュニケーションを深めたり、赤ちゃんが自信を持って新しいことに挑戦するよい機会になると思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

執筆者紹介

山口百合乃

地域周産期センター、総合病院、個人クリニックと大小さまざまな病院で約2000件の分娩に立ち会い、約400件の分娩介助に携わる
現在はゆりの助産院を開業し、オンラインと訪問型の助産院の院長として活動中。「人とちがって当たり前!生きてりゃOK」のマインドで、正解を探しすぎず、楽しく妊娠・出産・育児ができるように地域や企業でママパパへ向けた活動をおこなっている。3児の母。

この記事をシェアする

人気の記事ランキング